Blog ブログ

“祈り”って何?心と行動を整える、シンプルな方法

祈りって怪しい?
何か叶えたい時に祈るの?
神社・仏閣では、祈っちゃいけないと聞いたこともあるなど、
様々な意見があるのが祈り。

祈りとは?

祈りとは、幸せを実現するための有効な手段のひとつです。

(祈りの理論&サンスクリット語の祈りのことば Medha  Michika著より)

それは幸せを実現するために、
ただ「〇〇が叶いますように」とお願いするだけではなく、
心を「いまここ」に戻し、調和や感謝の方向へ向けることで、
自分の内側を穏やかに整えていく行いでもあります。

祈りの習慣は、私たちの毎日に
“心の土台”や“ゆとり”を育ててくれる、大切なツールです。

また、祈りは、脳科学や心理学の研究でも
「心を落ち着ける」「思考を前向きにする」などの効果があることがわかっています。

“怪しい”どころか、心を整えるための、今こそ必要な手段のひとつとも言えるのです。

効果とは?

【1】感情や心の安定

不安やストレスの軽減
祈りには「今ここ」に心を置く力があり、不安や緊張を落ち着かせます。

📝不安や緊張を感じる時に、ご自身を観察してみてください。
未来や過去に、心が動いていることに気づくはずです。

悲しみや苦しみの緩和
誰かの回復や状況の好転を願うとき、気持ちの整理や癒しが起こることも。

【2】自己中心性からの解放

自分のことだけでなく、他者や世界全体に意識が向くことで、視野が広がり、執着がやわらぎます。
私が「直接コントロールできないことは手放す」姿勢が育まれます。

【3】一貫性のある行動を促す

祈ることで「どんな自分でありたいか」が明確になり、
日々の行動や言葉もそれに沿ったものになっていきます。

意図と行動が一致することで、内側にぶれない軸が育ちます。

【4】習慣的な“心のリセット”になる

一日の始まりや終わりに祈ることで、気持ちを整える習慣ができ、感情の波に飲まれにくくなります。
これはマントラを唱えることとも重なります。

📝辛いときだけ、祈るのではなくて、習慣的な祈りが、この状況を育ててくれるよ^^

【5】感謝の気持ちが自然に育つ

祈りは「今あるものに目を向ける」行為でもあるので、無意識のうちに感謝の回路が開いていきます。
感謝を忘れない日々は、心を自然と満たしてくれます。

6】つながりの感覚

祈ることで「自分は一人じゃない」「大きなものに委ねられている」感覚が育ちます。
人とのつながり、自然や宇宙とのつながりも意識されるようになります。

【7】声や音のバイブレーションによる効果(特にマントラ)

声に出して祈るとき、その「音」はただの言葉ではなく、
振動として私たちの心身に影響を与えるとされています。
特にマントラは、古代から伝わる「音の叡智」
意味・響き・リズムすべてが整えられていて、
唱えることで呼吸が整い、神経系が静まり、心の安定が促されるという研究もあります。
「何を唱えるか?」「どんな意味のマントラなのか?」はもちろん大切ですが、
「どんな心で唱えるか」もまた、祈りの質を深めてくれます。

祈り方

では、どんな祈り方があるのでしょうか?
ヴェーダの視点では、

行いは、3つあると言われます。

  • 言葉
  • 行動

心の中で思うことも、選択をしているので、祈りは行いの一つです。
また、言葉を発する時、行動をするとき、心で思っていないと、それらを行うことができません。

心を使った祈り

  • 静かに、自分や誰かの幸せを願う
  • 「ありがとう」や「どうか守られますように」を心の中で思う
    📝おすすめは、理由づけ付きのありがとう
      例えば、晴れてくれたおかげで、洗濯物がしっかり乾いたよ、太陽さん、ありがとう!
  • 瞑想中に特定の存在(自然・宇宙など)に意識を向ける
  • マントラを心の中で唱える
    💡見えないけれど最も繊細でパワフルな祈り。心の在り方そのものが祈りになる。

言葉を使った祈り

  • マントラやお祈りの言葉を声に出して唱える
  • 「ありがとうございます」「どうか〜でありますように」と口にする
  • 歌や詩として祈りを表現する(キールタンなど)
  • 祈りの言葉を紙に書いて唱える
    💡音として振動を生む祈り。耳や空間に響かせることで、自分にも他者にも影響を与える。

身体を使った祈り

  • 食事の前に手を合わせて感謝する
  • クラスや仕事を丁寧に行う(行動を祈りとして捧げる)
  • 花を供える、灯をともすなどのプージャー(儀式)的な行為
  • 親切な行動や、誰かへの思いやりを持った言動
    💡一番目に見えやすく、周囲の人にも伝わりやすい祈り。

祈りとは、願いを“叶える”ためだけのものではなく、
心を“整え”、日々を丁寧に生きるためのシンプルで深い行いです。

それは、特別な場所や時間がなくても、
静かに心の中で誰かを想ったり、小さな感謝を言葉にしたりすることで育まれていきます。

もし日常に祈りを取り入れてみたいと思ったら、
まずは「マントラを1日1回唱えてみる」ことから始めてみませんか?

声に出すマントラは、心と言葉、両方の祈りを自然に育ててくれる
とても手軽でパワフルな方法です。